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ベニクラゲの若返りメカニズムを解明し、人類の延命に貢献!

バイオ部門 篠田 芳斗

実現したい世界・目標

今まで自分が興味を持ち、得てきた知識を用いて研究や実験を行うことにより、いつまでも健康で、生き続けることができる世界を実現したいと考えています。病気で困っている人や健康寿命を延ばしたいと思っている人に、少しでも健康で長生きできる、そして、アンチエイジング薬の技術開発を行い、人類の夢の実現に少しでも近づける研究をしたいと思っています。

 

これまで取り組んできた研究・経歴

不老不死と言われる「ベニクラゲ」に関心を持ち、次第に、そのメカニズムをDNAレベルで研究したいと思うようになりました。そして、スペインのオビエド大学の先行研究をもとに、若返り遺伝子の研究を行おうと考え、NCBI(アメリカ国立生物工学情報センター)という遺伝子データベースで公開されているヒトのDNA配列のデータを取得し、ベニクラゲのDNA配列と比較・分析しました。この遺伝子を組み替えることによって、ヒトのベニクラゲ化を起こし、不老不死に近づけることができるのではないかと考えています。

【経歴】

  • サイエンスキャッスル2023関西大会 口頭発表 優秀賞
  • 埼玉大学「科学者の芽育成プロジェクト」ステップ3 個別研究発表 修了
  • 超異分野学会2024東京・関東大会 ポスター発表

 

今後取り組む研究・ADvance Labで達成したいこと

小さい頃に興味を抱き、不老不死に近づけるかもしれないという遺伝子実験に取り組みたいと考えています。具体的には、ヒトの細胞を培養し、その遺伝子を変異させ、ヒトの細胞でも寿命に影響を及ぼしている染色体の末端にあるテロメアという部分が伸長するのかを測定したいと思っています。一方、何らかの影響で、ヒトで長いテロメアを有する人では変異細胞が死滅せず、腫瘍が多く発現することが分かっていますが、先行研究結果によると、ベニクラゲには遺伝子修復の遺伝子が多く発現しており、がんを防いでいる可能性があるため、遺伝子変異だけでなく、これらの遺伝子修復に関わる遺伝子発現ベクターを導入する株も作成し、それぞれのがん化率を測定したいとも考えています。