ウマ介在介入において、非言語コミュニケーションがもたらす効果
生命・医療部門 福田莉子
実現したい世界・目標
私は、ウマとの非言語的な関わりを通じた「双方向的な介在」を日本の医療現場で実現したいと考えています。言語優位のヒト社会では、身体性を伴う非言語的な関わりが軽視されがちになっていると感じます。ウマは、言葉を持ちませんが、ヒトと長く共生・協働してきた動物であり、「ヒトの心を映す鏡」と称されるほど、ヒトに対しても高いコミュニケーション力を有しています。ウマとの関わりでは、「人馬一体」と表現されるように互いのリズムが自然に同調し、その過程が癒しにもつながる可能性があります。私は、この非言語コミュニケーションが人馬双方に与える影響のメカニズムを、科学的に解明したいと考えています。
これまで取り組んできた研究
ウマ介在介入(ホースセラピー)がウマ側に与える影響について研究してきました。これまで、ヒト側への効果は多く報告されてきましたが、ウマ側への影響に焦点をあてた研究はほとんどありませんでした。研究を通して、適切な管理下においては、ウマ側にもポジティブな影響が生じる可能性があることが分かりました。日本ウマ科学会や日本動物行動学会で発表し 、世界最大の科学コンテストRegeneron ISEF 2025では日本代表として文部科学大臣特別賞を受賞しました。また、横浜市内の小学校(特別支援学級)の児童を対象に、ウマを用いた授業を展開しました。
活動実績
世界最大の科学コンテストRegeneron ISEF 2025 日本代表・文部科学大臣特別賞
今後取り組む研究・ADvance Labで達成したいこと
まずは、ウマとヒトの間で生じる情動伝染や行動・生理的同期をホルモン分析や脳波分析から解明したいと考えています。ADvance Labでは、他分野の研究に刺激を受けながら、研究をより深めていきたいと思います。