地域・人の触媒となり、新たな観点を創出する
AI・数理部門 小松 和滉実現したい世界・目標
私は様々な植物と人間が互いに尊重し会える社会を構築したいと考えています。社会の中で植物を有効活用する。雑草と植物を一括りにするのではなく、1つ1つの植物を尊重できる人間の感性を育む。こういったことの第一歩として、植物の概日リズムや就眠運動といった神秘を解明し、植物の秘めた能力を世界中に伝えていくことが大切だと思います。
これまで取り組んできた研究・経歴
山登りやスキー、キャンプなどアウトドアなアクティビティが好きです。幼少期から自然に触れ合うなかで、好奇心を刺激されてきました。
様々な分野に興味があり、脳科学や遺伝、有機合成など行ったり来たりの毎日ですが、研究の軸は生物の概日リズムからズレていないはずです。
これまではミドリムシの光驚動反応と概日リズムの関係を研究してきましたが、現在はオジギソウの概日リズムについて重点を置き研究をしています。概日リズムの出力系の1つである就眠運動を、葉の開閉度を深層学習を用いて定量化する技術を開発し、24時間経時的に観察しています。オジギソウの素晴らしい能力や神秘的なところを見つけるたびに一人でニヤッとしています。サイエンスキャッスルで日本ハム賞、学びの協奏コンテストで山極寿一賞、長野県学生科学賞で県知事賞などを頂いています。
最近はオジギソウの刺激への順応(記憶力?)ということに心を奪われ始めています。
今後取り組む研究・ADvance Labで達成したいこと
現在の2次元的なオジギソウの開閉状況の定量化は精度に問題があるため、今後はオジギソウの3Dデータを画像から立ち上げ、開閉状況を定量化する技術を開発していきます。これらの技術を活用してオジギソウの概日リズムや就眠運動の機構を解明していく予定です。
またこれらの研究と並行して、ADvance Labのメンバーとともに地方と都会を研究で繋げていきたいと考えています。地方の資源やフィールド、そして都会の設備とヒューマンパワーが融合したとき、これまでにない素晴らしい研究や出会いが生まれます。
専門分野を超え、全く自分に関わりのないと思っていた人や地域、技術との出会いを大切に、たくさん出会って、観察して、実験して、議論してより良い世界を共に創っていきましょう!!